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東インド会社
東インド会社の経営者となり、多くの資産を築く会社経営シミュレーションゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★☆☆ プレイ時間 2時間以内 プレイ人数 2-4人 推奨人数 3-4人 小売価格 ¥8800 ボードゲーム関連タグ
テーマ性とゲームデザインの調和が素晴らしい
他のゲームコメントでも書いてますが、私自身、ゲームのテーマ性とゲームデザインがうまくかみ合っているゲームが好きで、おのずと評価が高くなります。
東インド会社も同じく、ゲームを通じて、東インド会社を経営している感が存分に味わえます。
商品の貿易で財を築くのも良し、他の会社の株を買って、投資で財を築くのも良し。まさに、アナログの会社経営シミュレーションゲームといえます。
ゲームデザイン(バランス)が秀逸でリプレイ性が高い
お金を稼ぐ手段は、貿易(交易)と株式投資ですが、共に「市場の原理」が上手に働いており、どちらの戦略が強いという感じはありません。その為、各プレイヤーのゲーム方針により、毎回ゲームの流れが変わり、リプレイ性が高い要因となります。
ゲームデザインがとっつきやすい
ゲームシステムの基本は、ワーカープレイスメントで、良い意味で斬新な要素はほぼなく、とてもとっつきやすいゲームデザインとなっています。
また、ワーカーは3人で始まり、ゲーム中は増えたり減ったりせず、アグリコラの様な初心者に厳しいフードデイなども無いため、プレイしやすい仕様になっています。
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アース(EARTH)
好きな気候や生態系を組み合わせて自分の島を作る壮大なゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★☆☆ プレイ時間 2時間以内 プレイ人数 1~5人 推奨人数 4人 小売価格 ¥7480 ボードゲーム関連タグ
ダウンタイムの少ない秀逸なゲームシステム
アース(EARTH)は、プエルトリコのように、リーダープレイヤーが選んだアクションを、他のプレイヤーも実行できるシステムになっています。(同じアクションでもリーダープレイヤーの方が、強いアクションが出来ます)
また、アクションは全プレイヤー同時に行うため、自分の手番が回ってくるまでやることがない、いわゆる「ダウンタイム」がほとんどありません。
その為、とてもテンポの良いゲーム展開になり、プレイアビリティが高いゲームとなっています。
カードコンボ(連鎖)が気持ち良いエンジンビルドゲーム
自分の島が育ってくると、出来るアクションが増えてくる典型的なエンジンビルドゲームです。
カードの効果が発動する順番が決まっている為、相性の良い効果をうまく並べると、カードコンボ(連鎖)が発動して、1回の手番で、より多くの効果を得る事が出来ます。
効果うまく発動するように構築する出来ると、とても気持ち良い体験ができます。
カードの引きが勝敗に左右する
全部で300枚以上あるカードには、さまざまな効果があり、効果を最大限活かすには、カード同士の相性も重要です。ただ、何が出るかは運しだいなところもあり、カードの引きが悪いと、つらい展開になる事もあります。
パッケージデザインの美しさに目を奪われる
主観ですがパッケージのアートワークにほれぼれするほど美しく、300枚以上あるカードには、自然の景色や動物の写真など、とても見ごたえのある内容となっています。
ボードゲームを部屋に置いておくだけで、おしゃれなインテリアになるかもしれません。
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ワイナリーの四季
ワイナリー経営がテーマの運要素が強い平和的ワーカープレイスメント
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★☆☆ プレイ時間 2時間以内 プレイ人数 1~6人 推奨人数 人 小売価格 ¥7919 ボードゲーム関連タグ
運要素強めで重ゲーやワーカープレイスメントの入門編としておススメ
重ゲーの中ではルールも分かりやすくシンプルで、運要素も強めな為、比較的プレイ感の軽いワーカープレイスメントとなっております。その為、重ゲーやワカプレの入門ゲームとして向いています。
ただ、運要素が強いという事(カードの引き運に左右される事)は、かなりやり込んでも、カードの引き運が悪いと負ける事がある為、ガチガチの戦略ゲーム好きな人にとっては、デメリットと言えます。
ゲームのテーマ性(ワイナリーの経営)とゲームデザインの相性が良い
畑にブドウを植栽したり、収穫したり、醸造して出荷したりと、「ワイナリー経営」というテーマ性とゲームデザインの相性が良く、ゲームをしてて、ワイナリーの経営を疑似体験している様な面白さを感じます。
また、相性が良いという事は、ルールの飲み込みや理解度も早まり、初めてのプレイでも、序盤からゲームを楽しむことが出来ます。
拡張が入って完成形のゲーム
基本セットだけでもゲームとしては十分面白いのですが、拡張が入る事により、戦略の幅も広がり、運要素が強いという部分も若干緩和されます。
その為、「ワイナリーの四季」を遊んで気に入った方は、拡張を入れて遊んでみる事をおススメします。
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プロジェクトL
パズルを解く達成感とコンボが気持ち良い拡大再生産ゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★☆☆☆ プレイ時間 1時間以内 プレイ人数 1~4人 推奨人数 2~4人 小売価格 ¥4400 拡大再生産ゲームの模範的ゲーム
「拡大再生産」のメカニクスを採用しているボードゲームは数多ありますが、私の知っているミドル級のボードゲームの中では「宝石の煌めき」と双璧を成すくらい秀逸なボードゲームだと思います。
要するに、とても簡単に、かつダイレクトに「拡大再生産」の醍醐味が味わえるゲームと言えます。
ルールはシンプルかつ直観的で分かりやすい。だけど奥が深い
ベースは「テトリス」の様なピースを使って、パズルを完成させる為、直観的でとても分かりやすく、ボードゲーム初心者でも気軽に遊べるます。
それでいて、「どんなパズルを選ぶのか?」「どんなピースを使って完成させるのか?」目先のパズルの完成だけでなく、先を見据えて、出来るだけ最善手を打っていく必要があり、とても奥が深いゲームです。
複数のパズルが同時に完成した時はとても快感
ゲームには、「52種類」のパズルがありますが、どれもそんなに難しい物はない為、難しいパズルを解いて「やったー」という達成感ではなく、いかに少ない手番で効率よくパズルを完成させるかが大事になってきます。
序盤は、手持ちのピースに限りがある為、地道にパズルを完成させる事になりますが、中盤以降は、手持ちのピースが増えてきて、上手く行けば、1度に3つのパズルを完成する事も可能です。この時の達成感や快感は、このゲームならではです。
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電力会社 充電完了
電力会社を経営して多くの都市へ電力を供給する拡大再生産ゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★☆☆ プレイ時間 2時間以内 プレイ人数 2~6人 推奨人数 4人 小売価格 ¥6160 ボードゲーム関連タグ
電力会社で、競り、陣取りなどの要素が楽しめる
ゲームのメカニクスとして「競り」、「陣取り」、「リソースマネジメント」など、多くの要素を電力会社で楽しむことが出来ます。
また、このゲームはプレイの順番も重要な要素なので、プレイ順の操作で他のプレイヤーとの駆け引きも楽しめます。
シンプルに拡大再生産の醍醐味が味わえる
ゲームが進んで行くと、どんどん自分の電力会社が大きくなっていき、発電できる電力や供給できる都市が増えていき、最終的には、沢山のお金が得られるという「拡大再生産」の醍醐味がシンプルに味わえます。
拡大再生産が大好きなボードーゲーマーなら、買って損はないゲームだと思います。
2004年登場以来長年愛されているボードゲーム
「電力会社」は、2004年に登場以来、現在も世界的ボードーゲームサイト「BGG」のランキングで、「100以内」に入っている長寿ゲームです。それだけでも、このゲームが如何に素晴らしいか伝わると思います。
仮に電力会社の欠点を言うなら、2004年登場という事で、最新ゲームと比べると、ゲームに新しさ(新鮮さや斬新さ)はあまり感じないところでしょうか。
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レス・アルカナ(Res Arcana)
魔術師となり8枚のカードを駆使して戦うカードコンボゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★☆☆ プレイ時間 1時間以内 プレイ人数 2~4人 推奨人数 2~4人 小売価格 ¥5500 ボードゲーム関連タグ
手札8枚で上手くカードコンボを作るのが楽しい
最初は「ドミニオン」の様な「デッキ構築ゲーム」かなと思っていましたが、プレイ感は「ギズモ」や「宝石の煌めき」に近い感じでした。
ただ、「ギズモ」や「宝石の煌めき」は、共通の場にあるカードを購入するのに対して、「レス・アルカナ」は、最初に配られた8枚のみ(ゲームスタート時は、その中の3枚)でプレイする所が違います。
ゲームが進んで行くと、カードコンボが繋がり、徐々に手元の資源が増えていく、拡大再生産ゲームの醍醐味が味わえます。
1時間+同ジャンルでは最高峰のゲーム
主観ではありますが、プレイ時間が約1時間前後で、「拡大再生産」「カードコンボ」系のゲームとしては、最高峰の充実感を味わえるゲームです。
時間に余裕があり、がっつりボードゲームをやりたい場合は、重ゲーを選ぶことが多いですが、1時間前後でもしっかりボードゲームやりたい感を味わいたければ、「レス・アルカナ」はその筆頭になると思います。
アートワークやゲームの世界感が素晴らしい
「ウィングスパン」「サイズ」「エバーデール」など、アートワークが素晴らしいゲームは、それだけでプレイヤーの気分を盛り上げてくれます。
「レス・アルカナ」も同様に、パッケージから、カードのデザインやトークンに至るまで、しっかり作り込まれており、カードのデザインを見ているだけでも、ワクワクしてきます。
初心者には少し難しい印象
ミドル級ゲームにしては、ルールも比較的複雑で、カードのアイコンも分かりにくい為、ゲームに慣れていない初心者にはちょっと難しいと感じました。また、1手の重みがかなりあり、1回のミスが致命的になる事も、ゲームのハードルを上げている様に思います。
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ブラス(BRASS):バーミンガム
イギリスの産業革命時代に効率よく生産、貿易をして、多くの富と名声を上げるゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★★☆ プレイ時間 2時間以内 プレイ人数 2~4人 推奨人数 3人 小売価格 ¥8200 ボードゲームギーク(BGG)ランキング堂々の3位
世界的なボードゲームメディア「BGG」で2020年10月時のランキングが「3位」の超人気ボードゲーム。
1位と2位は、「レガシー系(一度遊んだら終わりの)ゲーム」の為、実質対戦ボードゲームとしては、世界第1位といっても過言ではないボードゲームです。
ボードゲーム初心者にはおススメ出来ない、ゲーマーズゲーム
重ゲーの宿命ですが、初めてやるときは、正直「何をどうしたらよいのやら」という感じです。まずは、黙って1ゲームやってみる事をおススメします。
ボードゲームをそれなりに経験している人は、ゲーム中盤頃に、このゲームの趣旨が分かってくるようになります。分かれば、このゲームの面白さに気付くはず。
ただ、ボードゲーム初心者には敷居が高く、評価が高いからと言って、うかつに手を出すのは危険です。
「ブラス:ランカシャー」の亜種
同じ「ブラス」で、「ブラス:ランカシャー」がありますが、マップが違ったり、細かなルールの変更点はあるにせよ、基本的なルールは同じ。
その為、「ブラス:ランカシャー」を持っている方は、新たに購入するかは迷いどころです。よっぽど「ブラス」が好きな方は購入しても良いですが、そうでなければ、「ランカシャー」で良い様に思います。
ただ、どちらも持っていなければ、「バーミンガム」を購入する事をおススメします。(2020年10月時点では、バーミンガムはプレミア価格になっている為、正規価格でブラスをやりたければ、「ランカシャー」でも良いと思います。)
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エバーデール
動物たちが暮らすメルヘンな世界を舞台にしたワーカープレイスメント
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★☆☆ プレイ時間 2時間以内 プレイ人数 1~4人 推奨人数 3~4人 小売価格 ¥8580 ボードゲーム関連タグ
「フードデイ」の無い「ゆる~い」ワーカープレイスメント
ワーカープレイスメントと言えば、「アグリコラ」「トゥオルキン」などでおなじみ「フードデイ」があるのが多いと思います。
この仕組みが、ワカプレの良い部分でもありますが、ボードゲーム初心者の方には、ちょっと辛い仕組みだったりもします。
「エバーデール」には、この仕組みがない為、そういった苦しさはなく、「フードデイ」を気にしないでゲームを進めていく事が出来ます。
「フードデイ」が無いと、ちょっと物足りないかなっとも思たのですが、そこは他の仕組みでしっかりカバーして、面白く仕上げいます。
アートワークとコンポーネントが素晴しい
世界観の伝わるゲームボードや立体的な木のコンポーネント、木の実や丸太などの資源コンポーネントなど、プレイヤーの気持ちをワクワクさせてくれます。
また、カードに描かれた可愛い動物たちの絵にも癒されます。
カードの引きが、勝敗に大きく影響を及ぼすため、運要素は若干高めですが、ワープレ初心者や経験者どちらも楽しめる良作です。
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ダイスフォージ
ダイスを自分の思いのままに改造して勝利を目指すサイコロゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★☆☆☆ プレイ時間 1時間以内 プレイ人数 2~4人 推奨人数 2~4人 小売価格 ¥6160 ボードゲーム関連タグ
ダイス(サイコロ)好きにはたまらないゲーム
自分のダイスを好きなように改造(カスタマイズ)していく「デッキ構築」ならぬ「ダイス構築」という新しいシステムが革新的なゲーム。サイコロを振ることが好きな人なら、間違いなく楽しめるゲームだと思います。
また、ダイスに重きを置いていますが、「カード購入」や「リソース管理」と言った要素もバランスよく含まれており、ダイスの一本足打法にはなっていないところも評価できます。
最終的にはやっぱりダイス運
当然ながら、最終的に「ダイス運」に左右されます。これは、ダイスを使うゲーム(「カタン」「モノポリー」など)の宿命でしょう。
その為、がちがちの戦略(ストラテジー)ゲームを求めている人にはお勧めしませんが、ダイス運だけでは物足りないけど、ちょっと戦略的な要素もあり、比較的ライトなゲームをお求めの方にはお勧めです。
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グレンモアII:クロニクルズ
スコットランドを舞台に領地や富を拡大させていくパネルプレイスメント
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★☆☆ プレイ時間 3時間以内 プレイ人数 2~5人 推奨人数 3~4人 小売価格 ¥9900 ボードゲーム関連タグ
「カルカソンヌ」の起源になったパネルプレイスメントシステム
「グレンモアII:クロニクルズ」の前作「グレンモア」は、世界的有名なゲーム「カルカソンヌ」のゲームシステムのアイデアになったともいわれています。
私自身、「カルカソンヌ」はあまり好きではないのですが、このゲームはパネルプレイスメントの要素は大きいものの、拡大再生産的やリソースマネジメント的な要素もあり、「カルカソンヌ」とはだいぶ違うパネルプレイスメントとなっています。
自分の庭が徐々に広がっていく楽しみ
「カルカソンヌ」は共通の世界をベースに展開していきますが、「グレンモア」は、各プレイヤーのマイスペースを拡大していくので、他のプレイヤーに邪魔されることはありません。(Key flowerの様な感じです)
とは言え、パネルは共通の市場にあるので、早い者勝ち。価値の高いパネルは各プレイヤーで奪い合いになります。
ルールは比較的分かりやすく、戦略と運のバランスが絶妙。
時間は結構かかりますが、ルールはとても分かりやすく、少しプレイすれば、ボードゲーム経験値が少ない人も比較的早く理解できると思います。
また、思考性や戦略性は十分にありつつ、若干の運要素も絡んでおり、そのバランスは絶妙と言えます。
さすがに、初心者向けではありませんが、重ゲーのエントリーゲームとしてかなりお勧めできます。