つい先日、一宮ボードゲーム交流会の参加者の1人が、「グルームヘイヴン」を買ったとの事で、記念すべき第1回目に参加してきました。
「グルームヘイブン」と言えば、世界的なボードゲームサイト「ボードゲームギーク」で、長い間「ランキング1位」を記録している超話題作。
今回は、グルームヘイブンについて、体験を元にご紹介したいと思います。
グルームヘイブンの基本情報
ゲームの概要。グルームヘイヴンとは?
TV(デジタル)ゲームの「タクティクスオウガ」「FFタクティクス」の様なタクティクスRPGを、見事にボードゲーム(アナログゲーム)化した作品。
各プレイヤーは、百戦錬磨の傭兵となり、仲間(他のプレイヤー)と協力しながら、次々とシナリオクリアしていきます。また、各プレイヤーにも個別の目標が与えられており、達成する事により報酬が与えられます。
シナリオを進めていき、経験値やお金が溜まれば、キャラクターが育っていき、より強いアクション・技が使えるようになり、そして、より強いアイテムが購入できるようになります。
まさに、「RPG」そのものです。
グルームヘイブンの世界観
グルームヘイブンのパッケージ写真をご覧頂いてもなんとなく世界観は伝わってくると思いますが、「中世ヨーロッパ」の様な世界をベースに、「人間」や「魔法使い」、「モンスター」といったいろんな種族が共存する「異世界」「幻想世界」が舞台となっています。
グルームヘイブンの基本情報
ゲームジャンル
レガシー系の協力型タクティクスRPG
「Pandemicレガシー」など、他のレガシー系同様、同じシナリオのプレイは、一度切りを前提にしているゲームです。(通常の協力ゲームの様に、何度も繰り返しプレイしない前提)
ゲームが進んでいくと、ボードやカードにシールなどを貼っていく事になり、物理的にも再プレイが出来なくなります。(強引にやろうと思えばやれますが)
ゲームのメカニクス
デッキ構築、手札管理、手札アクションが主なメカニクスです。
プレイ人数
1~4人
初回プレイは4人でゲームしました。1人でやると、まさにテレビゲームをソロプレイしている感じになるでしょう。
その為、1人でも楽しめると思いますが、やっぱり複数人数でやるのが、ボードゲームの醍醐味だと思います。
インスト時間
60分~90分前後
上記は、インスト(ゲーム説明)する人が、ゲーム未体験で、説明書を最低限読み込んだ状態です。
その為、最初にどれだけ説明書を読み込むか?どれだけ丁寧に説明するか?ゲーム未体験か?によっても大きく変わってきます。
ちなみに、説明書だけで、50ページはあったと思います。
プレイ時間
シナリオが100程度あり、シナリオによってクリアする時間も変わる為、プレイ時間を割り出すのは不可能です。
2つのシナリオを体験しましたが、1つめは3時間以上(初回だったので参考にはなりませんが)、2つめは2時間でした。
1シナリオ2時間と仮定して、全てのシナリオをクリアしたならば、200時間以上は最低かかる計算になります。
ゲームの重さ
インスト時間やプレイ時間を考えると「超重量級」なイメージですが、プレイしてみると、思ったよりも重くはありません。
この感覚は主観的なものであり、人によって違いがありますが、「やや重」といったところでしょうか。
ゲームの主な流れ
ジャンルはタクティクスRPGなので、デジタルゲームでもよくあるゲームの流れになります。
1.町での買い物
2.町イベント
3.野外イベント
4.クエスト
「1」~「4」をループ
グルームヘイブンの良いところ
タクティクスRPGをリアル(アナログ)で体験できる完成度の高さ
恐らくグルームヘイブンの最も素晴らしい所は、テレビ(デジタル)ゲームでリリースされていてもおかしくない完成度のタクティクスRPGゲームを、完成度はそのままに、リアル(アナログ)のボードゲームで体験できる部分だと思います。
デジタル派の人からすれば、それなら「デジタル(テレビ、スマホ、PC)ゲーム」で良くない?と思う人も多いかもしれませんが、ボードゲームが好きな方は、それだけでワクワクします。
協力して難解クエストをクリアしたときの達成感
ソロプレイのRPGでは絶対に体験できないゲーム体験がそこにあります。
また、オンラインゲームでは、協力するゲームもありますが、やはり場所と時間を一緒に共有しているからこそ味わえるライブ感的な楽しみもあります。
全然ゲームのジャンルは違いますが、昔、PSPや3DSを持ち寄って遊んだ「モンハン」に近いものがあります。
タクティクスRPGとして純粋に面白い
これは、デジタルゲームでも言えますが、タクティクスRPGとして単純に面白いです。やっぱりここが最も基本になると思います。
また、アナログゲームならではになりますが、ゲームバランスが崩れない程度に、「ローカルルール」を付け加えて遊んでみるのも良いかもしれません。
「グルームヘイブンをやる会」体験記のまとめ
やっぱり「ボードゲームギーク」で長い間1位をキープし続けているゲームは伊達じゃない。そう思いました。
ただ、このゲームを楽しく遊ぶには、とても「大きなハードル」がそびえている事も否めません。
それは、
・日本語版で¥30,000する本体価格
・インスト難易度(説明書のページ数:50ページを超えるボリューム)
・準備が大変(何十種類ものゲームトークンやカードなどのコンポーネントの管理)
・ゲーム中の戦闘処理が煩雑
・面子(同じメンバーで定期的に集まる機会)の確保
自分自身が率先してこのハードルを越えていく英雄になるか?運よく周りにこういう英雄が現れたとき(環境に恵まれたとき)、あなたのボードゲーム人生は、大きなターニングポイントを迎えるかもしれません。
以上、【超大作タクティクスRPGボードゲーム「グルームヘイヴンをやる会」の体験日記】でした。