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ナナトリドリ
ためて一気だしが爽快な大富豪(ゴーアウト)系ゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★☆☆☆☆ プレイ時間 30分以内 プレイ人数 2-6人 推奨人数 4-6人 小売価格 ¥2200 ボードゲーム関連タグ
手札のカードが弱くても大逆転が可能
手札を早く出し切るゴーアウト系のゲームで、世間的には「大富豪」が有名ですが、大富豪は手札の強さでほぼ勝敗が決まってしまいます。
ただ、ナナトリドリは、ゲーム展開によっては、手札があまり良くなくても十分楽しめます。
特に、手札のカードをためて、一気にカードを出して大逆転したときは爽快な気分を味わえます。
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アース(EARTH)
好きな気候や生態系を組み合わせて自分の島を作る壮大なゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★☆☆ プレイ時間 2時間以内 プレイ人数 1~5人 推奨人数 4人 小売価格 ¥7480 ボードゲーム関連タグ
ダウンタイムの少ない秀逸なゲームシステム
アース(EARTH)は、プエルトリコのように、リーダープレイヤーが選んだアクションを、他のプレイヤーも実行できるシステムになっています。(同じアクションでもリーダープレイヤーの方が、強いアクションが出来ます)
また、アクションは全プレイヤー同時に行うため、自分の手番が回ってくるまでやることがない、いわゆる「ダウンタイム」がほとんどありません。
その為、とてもテンポの良いゲーム展開になり、プレイアビリティが高いゲームとなっています。
カードコンボ(連鎖)が気持ち良いエンジンビルドゲーム
自分の島が育ってくると、出来るアクションが増えてくる典型的なエンジンビルドゲームです。
カードの効果が発動する順番が決まっている為、相性の良い効果をうまく並べると、カードコンボ(連鎖)が発動して、1回の手番で、より多くの効果を得る事が出来ます。
効果うまく発動するように構築する出来ると、とても気持ち良い体験ができます。
カードの引きが勝敗に左右する
全部で300枚以上あるカードには、さまざまな効果があり、効果を最大限活かすには、カード同士の相性も重要です。ただ、何が出るかは運しだいなところもあり、カードの引きが悪いと、つらい展開になる事もあります。
パッケージデザインの美しさに目を奪われる
主観ですがパッケージのアートワークにほれぼれするほど美しく、300枚以上あるカードには、自然の景色や動物の写真など、とても見ごたえのある内容となっています。
ボードゲームを部屋に置いておくだけで、おしゃれなインテリアになるかもしれません。
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アルナックの失われし遺跡
考古学者となり島を探検して、島の秘密を発見するデッキ構築ゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★☆☆ プレイ時間 2時間以内 プレイ人数 1~4人 推奨人数 3~4人 小売価格 ¥7000 ボードゲーム関連タグ
デッキ構築とワープレを融合したシステムが絶妙
デッキ構築とゲームボードを合わせたゲームと言えば「クランク」が有名ですが、運やチキンレースの要素が強く、かなりパーティーゲームに近い印象です。
アルナックは、一見クランクに似た様に見えますが、ワープレのメカニクスも入っており、ゲーム性は全く違い、かなり戦略的なゲームとなっています。
また、勝利点を稼ぐ手段は無数にあり、その分だけ戦略も多義にわたる為、リプレイ性は十分にあります。
なお、ワープレの要素も入っていますが、ワーカーの数は一定で、「フードデイ」と言った食料を払うイベントもない為、「アグリコラ」や「ツォルキン」の様なワープレ特有の苦しさはありません。
ゲームのテーマ性とゲームシステムが上手く融合
ボードゲームをする上で、ゲームのテーマ(設定や背景、コンセプト)はとても大切ですが、それがゲームのシステムとうまくマッチしている事はもっと大事だと思っています。
デッキ構築のメカニクスだけだと、デッキを強くしていき、機械的に効率(期待値)を追うゲームになりがちですが、ゲームボードとワーカープレイスメントのメカニクスとうまく融合させることで、ゲームテーマとも上手く融合して、デッキを強くする楽しみと、「探検」「冒険」の楽しみを味わう事が出来ます。
幅広いボードゲーマーに支持されそうなゲーム
どのゲームにも好き嫌いはありますが、その中でもこのゲームは比較的万人に受けがよさそうなゲームだと思います。
もちろん、ボードゲーム未経験者には進める事は出来ませんが、多少の経験者なら、いろんな人におススメ出来るゲームです。
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レス・アルカナ(Res Arcana)
魔術師となり8枚のカードを駆使して戦うカードコンボゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★☆☆ プレイ時間 1時間以内 プレイ人数 2~4人 推奨人数 2~4人 小売価格 ¥5500 ボードゲーム関連タグ
手札8枚で上手くカードコンボを作るのが楽しい
最初は「ドミニオン」の様な「デッキ構築ゲーム」かなと思っていましたが、プレイ感は「ギズモ」や「宝石の煌めき」に近い感じでした。
ただ、「ギズモ」や「宝石の煌めき」は、共通の場にあるカードを購入するのに対して、「レス・アルカナ」は、最初に配られた8枚のみ(ゲームスタート時は、その中の3枚)でプレイする所が違います。
ゲームが進んで行くと、カードコンボが繋がり、徐々に手元の資源が増えていく、拡大再生産ゲームの醍醐味が味わえます。
1時間+同ジャンルでは最高峰のゲーム
主観ではありますが、プレイ時間が約1時間前後で、「拡大再生産」「カードコンボ」系のゲームとしては、最高峰の充実感を味わえるゲームです。
時間に余裕があり、がっつりボードゲームをやりたい場合は、重ゲーを選ぶことが多いですが、1時間前後でもしっかりボードゲームやりたい感を味わいたければ、「レス・アルカナ」はその筆頭になると思います。
アートワークやゲームの世界感が素晴らしい
「ウィングスパン」「サイズ」「エバーデール」など、アートワークが素晴らしいゲームは、それだけでプレイヤーの気分を盛り上げてくれます。
「レス・アルカナ」も同様に、パッケージから、カードのデザインやトークンに至るまで、しっかり作り込まれており、カードのデザインを見ているだけでも、ワクワクしてきます。
初心者には少し難しい印象
ミドル級ゲームにしては、ルールも比較的複雑で、カードのアイコンも分かりにくい為、ゲームに慣れていない初心者にはちょっと難しいと感じました。また、1手の重みがかなりあり、1回のミスが致命的になる事も、ゲームのハードルを上げている様に思います。
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ブラス(BRASS):バーミンガム
イギリスの産業革命時代に効率よく生産、貿易をして、多くの富と名声を上げるゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★★☆ プレイ時間 2時間以内 プレイ人数 2~4人 推奨人数 3人 小売価格 ¥8200 ボードゲームギーク(BGG)ランキング堂々の3位
世界的なボードゲームメディア「BGG」で2020年10月時のランキングが「3位」の超人気ボードゲーム。
1位と2位は、「レガシー系(一度遊んだら終わりの)ゲーム」の為、実質対戦ボードゲームとしては、世界第1位といっても過言ではないボードゲームです。
ボードゲーム初心者にはおススメ出来ない、ゲーマーズゲーム
重ゲーの宿命ですが、初めてやるときは、正直「何をどうしたらよいのやら」という感じです。まずは、黙って1ゲームやってみる事をおススメします。
ボードゲームをそれなりに経験している人は、ゲーム中盤頃に、このゲームの趣旨が分かってくるようになります。分かれば、このゲームの面白さに気付くはず。
ただ、ボードゲーム初心者には敷居が高く、評価が高いからと言って、うかつに手を出すのは危険です。
「ブラス:ランカシャー」の亜種
同じ「ブラス」で、「ブラス:ランカシャー」がありますが、マップが違ったり、細かなルールの変更点はあるにせよ、基本的なルールは同じ。
その為、「ブラス:ランカシャー」を持っている方は、新たに購入するかは迷いどころです。よっぽど「ブラス」が好きな方は購入しても良いですが、そうでなければ、「ランカシャー」で良い様に思います。
ただ、どちらも持っていなければ、「バーミンガム」を購入する事をおススメします。(2020年10月時点では、バーミンガムはプレミア価格になっている為、正規価格でブラスをやりたければ、「ランカシャー」でも良いと思います。)
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イーオンズ・エンド
モンスターから人類を守る為に戦う協力型デッキ構築ゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★☆☆ プレイ時間 1時間以内 プレイ人数 1~4人 推奨人数 1~4人 小売価格 ¥5800 BGGでも評価が高いデッキ構築ゲームの協力版!
ドミニオンのデッキ構築ゲームシステムをベースに、共通の敵を協力して倒す、協力型デッキ構築ゲーム。
細かいルールは違いますが、やっている事はデッキ構築ゲームなので、このジャンルが好きな人は楽しめるはず。
逆にデッキ構築ゲームが好きではない人には、お勧めはできません。
システムとゲームテーマ・目的がかみ合っている
イーオンズ・エンドのゲームテーマや目的が「魔術師となって、敵モンスターから人類最後の拠点を守り抜く」と、シンプルで分かりやく、ゲームシステムともかみ合っている為、ゲームの世界観に入り込みやすいと思います。
ドミニオンは、ゲームテーマや目的が、あまりゲームシステムとかみ合っていない感じがして、そこが残念に感じています。
協力ゲームというジャンルをどう評価するか?
協力ゲームですが、各々裁量がある為、他プレイヤーの意見にそこまで左右はされないと思います。(ある程度自由にプレイできると思います。)
とは言え、協力ゲームなので、最終的に勝つか負けるかは、他人の行動に大きく左右される為、他人と勝負を競いたい人には向いていないと思います。
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エバーデール
動物たちが暮らすメルヘンな世界を舞台にしたワーカープレイスメント
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★☆☆ プレイ時間 2時間以内 プレイ人数 1~4人 推奨人数 3~4人 小売価格 ¥8580 ボードゲーム関連タグ
「フードデイ」の無い「ゆる~い」ワーカープレイスメント
ワーカープレイスメントと言えば、「アグリコラ」「トゥオルキン」などでおなじみ「フードデイ」があるのが多いと思います。
この仕組みが、ワカプレの良い部分でもありますが、ボードゲーム初心者の方には、ちょっと辛い仕組みだったりもします。
「エバーデール」には、この仕組みがない為、そういった苦しさはなく、「フードデイ」を気にしないでゲームを進めていく事が出来ます。
「フードデイ」が無いと、ちょっと物足りないかなっとも思たのですが、そこは他の仕組みでしっかりカバーして、面白く仕上げいます。
アートワークとコンポーネントが素晴しい
世界観の伝わるゲームボードや立体的な木のコンポーネント、木の実や丸太などの資源コンポーネントなど、プレイヤーの気持ちをワクワクさせてくれます。
また、カードに描かれた可愛い動物たちの絵にも癒されます。
カードの引きが、勝敗に大きく影響を及ぼすため、運要素は若干高めですが、ワープレ初心者や経験者どちらも楽しめる良作です。
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グルームヘイブン
百戦錬磨の傭兵となり、仲間と協力しながら、いくつものシナリオクリアしていく超大作タクティクスRPG
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★★☆ プレイ時間 3時間以内 プレイ人数 1~4人 推奨人数 3~4人 小売価格 ¥33000 「〇年に一度」の超大作タクティクスRPG
世界的なボードゲームサイト「ボードゲームギーク」で、長い間「ランキング1位」を記録している超話題作。
RPGの世界を、高い完成度でアナログゲームで表現した作品。
ゲームの面白さは折り紙付き
このゲームにおける当サイトの「評価」は、純粋な面白さだけではなく、「ハードルの高さ」も含めた「おススメ度」となっているため、評価は実態よりも低いかもしれません。(誰でもおススメ出来るという訳にはいかないゲームなので)
ゲームの面白さだけを考えたら、評価「8.7~8.8」は付けたいところです。
当サイトでの「評価」を下げる5大要因
ゲーム自体の面白さは素晴らしいですが、以下の5大要因を覚悟・クリアしないと、楽しくプレイする事はできません。
「値段の高さ」「ゲームルールの把握及びインストの手間」「ゲーム準備の面倒くささ」「ゲーム中の処理の煩雑さ」「面子の確保」
上記のハードルをクリアすれば、長い間、至福のボードゲーム体験を味わうことが出来るでしょう。
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凶星のデストラップ
ある惑星を舞台に救助が来るまでエイリアンから生き延びるサバイバル非対称ゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★☆☆☆ プレイ時間 1時間以内 プレイ人数 2~7人 推奨人数 4~5人 小売価格 ¥3080 エイリアン(1人)VS人類(他のプレイヤー)の非対称協力ゲーム
逆スコットランドヤードと言ったところで、エイリアン(追いかける側)が一人で、人類(逃げる側)が複数の非対称協力ゲームです。
協力ゲームと言っても、各プレイヤーは各々好きなように行動出来るので、協力ゲームが苦手な人にもおススメ出来ます。
エイリアンと人類との心理戦(駆け引き)が楽しい
毎ターン、惑星内のどこに行くかを決めるのですが、エイリアンも同じように、どこに行くかを決めます。その時、エイリアンと遭遇(バッティング)すると、ライフのような物が減っていき、無くなるとエイリアン側の勝ちになります。
人類はエイリアンが来なさそうな場所へ。エイリアンは人類が行きそうな場所へ。お互いの思惑が複雑に絡み合う心理戦がとても楽しいです。
エイリアン側と人類側どちらをプレイするかでゲーム性が変わる
非対称系のゲームでよくある事ですが、同じゲームでも役割が違うと、かなり違うゲーム性となります。
私はスコットランドヤードでは、「警察側」が好きですが、このゲームでは、「人類側」の方が好きです。人それぞれ好き嫌いはあるので、一度は両方の役割でプレイすることをお勧めします。
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ごいた
2対2のチーム戦による受け攻めの駆け引きが熱いカードゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★☆☆☆☆ プレイ時間 30分以内 プレイ人数 4人 推奨人数 4人 小売価格 ¥2200 お手軽で秀逸な2対2のチーム対抗戦ゲーム
協力ゲームやチーム戦の場合、プレイヤーの協調性や自主性の度合いによって、だいぶ評価は分かれますが、このゲームは、かなりの割合、個人の裁量に委ねられています。
そこが、自主性の強い私としては、かなり好みとなります。(ガチガチの協力ゲームは苦手ですw)
とは言え、最終的にチームで勝利を掴もうという共通の目標もあり、仲間の動きにも注意を払いながらプレイするので、個人プレイと協力プレイの良いとこどりだと思います。
カード運にかなり左右されるゲーム
このゲームの良いところでもあり、悪いところでもありますが、かなりカード運に左右されるのは否めません。最初に配られた手札次第で、すでに詰んでいる(勝負が決している)こともあります。
そこに救済措置があれば、もっと素晴らしいと思いますが、とにかくゲームとしては面白いので、ちょうど4人の時は、1度は遊んでもらいたいゲームです。