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テラミスティカ:ガイアプロジェクト
宇宙を舞台に繰り広げられる種族間の勢力競争を勝ち抜く拡大再生産ストラテジーゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★★☆ プレイ時間 3時間以内 プレイ人数 1~4人 推奨人数 3~4人 小売価格 ¥1100 ボードゲーム関連タグ
世界的なボードゲームサイト「ボードゲームギーク」では常に上位に表示されているストラテジーゲーム。
当サイトで、現在この順位に甘んじているのは、私自身がこのゲームのやり込みが足らない事と、若干人を選ぶゲームだという事。その為、私の評価次第で、順位が上がるポテンシャルはかなりあります。
宇宙を舞台にしたゲームテーマが少年心をくすぐる
やっぱり、男性は「宇宙」「銀河」という壮大な世界観が好きな人が多く、私もその中の一人です。
ゲームシステムは「拡大再生産」やら「リソースマネジメント」といった他のボードゲームでもよく聞く要素がありますが、ゲームの目的やゲームテーマが違うだけで、やってることは似ていても、感じ方は大きく違いますね。
最初に選ぶキャラクター特性がかなり出てくる
「テラフォーミング・マーズ」や「サイズ(SCYTHE) - 大鎌戦役」と同じように、最初に選ぶキャラクター(種族)で戦略が大きく変わります。
また、ラウンド目標やラウンド終了時の目標も、ゲーム毎にランダムで設定される為、それによってもキャラクター選びや戦略も変わってきます。
とにかくやり込み要素が多く、運要素は無い為、実力差が顕著に出るザ・ゲーマーズゲームと言えます。
このゲームを面白いと思ってくれる実力差の近い仲間が3人いれば、一生遊べるゲームかもしれません。
それと、ゲームのシステムとして、プレイヤーへの直接攻撃がない為、平和的なゲームとも言えます。
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スペースベース
宇宙基地の司令官となり、ダイス運と戦略で、勝利を勝ち取る拡大再生産ゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★☆☆☆ プレイ時間 1時間以内 プレイ人数 2~5人 推奨人数 4人 小売価格 ¥4620 ゲーム性としては、「街コロ」に近く、テーマ性を「宇宙」にした感じです。
「街コロ」も良く出来たゲームですが、かなりサイコロの出目(サイコロ運)に左右されると言う欠点があります。
「スペースベース」は、「街コロ」の欠点を改善するシステムを取り入れた事により、「サイコロ運が悪くて、やりたい事が出来ない」と言った事がかなり減り、「運」と「戦略」のバランスがとても良いゲームとなりました。
私の中では、「街コロ」の上位互換的なポジションなので、「初心者」「経験者」いろんな方におススメ出来るゲームです。
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ウイングスパン
プレイヤーは、鳥の愛好家となり、多くの種を見つける事を目的とした拡大再生産ゲーム。
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★☆☆ プレイ時間 2時間以内 プレイ人数 1~5人 推奨人数 4人 小売価格 ¥7150 2019年ドイツ年間ゲーム大賞 エキスパート賞を受賞した話題作の為、2019年11月現在、いろんなボードゲーム交流会で動いているのを目にします。
ゲームのジャンルは、拡大再生産に入り、マイボードを育てていくと、特殊効果が発生して、1アクションによって得られる効果が大きくなっていきます。
このゲームの素晴らしさは、ゲームシステムはもちろんの事、アートワークの美しさやコンポーネントの秀逸さだと言えます。
野鳥カードは、170種類あり、鳥の愛好家は、このカードに書かれている鳥の絵を眺めているだけでも、楽しめるのではないでしょうか。
また、ボードゲームの多くは、初心者が経験者に勝つことは難しいですが、このゲームは、初めてでも経験者に勝つ事が出来ます。
数回プレイした感じでは、運要素は比較的高めな感じを受けました。
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ギズモ (Gizmos)
自分の装置が徐々にパワーアップしてコンボが連鎖していく拡大再生産ゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★☆☆☆ プレイ時間 1時間以内 プレイ人数 2~4人 推奨人数 3~4人 小売価格 ¥4536 ルールも簡単でボードゲーム初心者におススメ。これぞまさに拡大再生産ゲーム。
来年(2020年)の「ドイツ年間ゲーム大賞」を獲得しても不思議じゃない優良ゲームです。
コンポーネントも、プラスティック製のガチャボックスや、4色のカラフルなプラスティックボールが綺麗で、インスタ映えします。
何よりも、拡大再生産の特徴とも言える、ゲームが進むにつれやれる事が増えていく快感が癖になります。
似てるゲームとして、拡大再生産の代表作と言える「宝石の煌めき」がありますが、このゲームよりももっとライトなプレイ感になっています。
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ブラス(BRASS):ランカシャー
イギリスの産業革命時代に効率よく生産、貿易をして、多くの富と名声を上げるゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★★☆ プレイ時間 3時間以内 プレイ人数 2~4人 推奨人数 3~4人 小売価格 ¥14980 ルール難易度はかなり高く、ゲーマーズゲームと呼べる白物。
1ゲーム、前半(運河の時代)と後半(鉄道の時代)にフェーズが分かれており、前半をやってみて、やっとゲームのルールが飲み込める感じ。
私も面白さが分かったのは、2ゲーム目からで、1ゲーム目は、「こんなもんか」と言った印象です。
このゲームのポイントは、「イギリスの産業革命の時代」というテーマ性がしっかりしている事。そして、コンポーネント(ボードやカードのデザインなど)がとても雰囲気がある事です。
また、今まで何百という数のゲームをやってきましたが、ゲームデザイン(ゲームルール)が、ありそうであまりない事もポイントです。
ある程度ボードゲームを経験すると、このゲーム「カタンぽいっ」「カルカソンヌぽいっ」と何かしら似たゲームが出てくるのですが、ブラスはこれと言ったゲームがありません。(ゲーム経験がまだまだかもしれませんが)
そういった新鮮さも面白いと感じたポイントかもしれません。
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Keyflower
ワーカープレイスメントをベースに、ボードゲームのいろんな要素がてんこ盛りなボードゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★★☆ プレイ時間 3時間以内 プレイ人数 2~6人 推奨人数 4人 小売価格 ¥8450 ボードゲーム関連タグ
ボードゲームのいろんな要素がバランス良く盛り込まれた秀逸なボードゲーム。
ルールは、ワーカープレイスメントがベースですが、その中に、競り要素、パネルプレイスメント要素、リソースマネージメント要素と言った多くの要素が入っています。
このゲームのすごいのは、ただ単に、いろんな要素が盛り込まれているだけでなく、それぞれの要素がバランスよく、且つ、その良さが損なわれない程度に上手く絡み合っている点です。
このゲームのマイナス点を言うなれば、複雑なルールとインスト、プレイ時間の長さでしょうか。これは、重ゲーの宿命といわざる負えませんが、初心者にはおススメできないゲームです。
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コンコルディア
ローマ時代の名家となり、上手に商売をして勝利点を稼ぐ拡大再生産戦略ゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★☆☆ プレイ時間 2時間以内 プレイ人数 2~5人 推奨人数 3~4人 小売価格 ¥8001 重ゲーの部類に入りますが、ルールは重ゲーの中では比較的シンプル。自分の手番では、手持ちのカードを出して、そのカードに掛かれているアクションを実行するだけ。
重ゲーの入門ゲームとしておススメできるシンプルさです。
ただ、戦略ゲーム故、運の要素はほとんど無く、戦略で勝ったプレイヤーが勝利する=実力があるプレイヤーが勝利するゲームです。
また、プレイヤー同士の直接攻撃と言った要素がない、平和的な戦略ゲームです。その為、他のプレイヤーと競いつつも、自分の自己ベストを目指す的なゲームで、負けたとしても、内容が良ければ楽しめるゲームとも言えます。
「コンコルディア」は、ナヴェガドール(ナビゲーター)と同じ作者「マックゲルツ」の作品だけあり、ゲーム感は似ています。他の批評サイトでも、ロンデルの使わない「マックゲルツ」の作品と例えられていますが、まさにそんな感じです。
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街コロ
街にいろんな施設を建てて発展させていく拡大再生産ゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★☆☆☆ プレイ時間 1時間以内 プレイ人数 2~4人 推奨人数 2~4人 小売価格 ¥3600 ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた日本人デザイナーのボードゲーム。
プレイ感としては、「カタンの開拓者」のゲームシステムをカードで表現して、より初心者向けにした感じです。
その為、運の要素も強くなっており、かなり運ゲーに近い感じを受けましたが、誰でも手軽に楽しめるゲームに仕上がっています。
自分の街(手札)が少しずつ発展(充実)していき、徐々にお金が入りだす快感は、拡大再生産ゲームの醍醐味です。
「カタンの開拓者」と比べるとちょっと物足りないと感じるときもありますが、「カタンの開拓者」ほど、時間がかからず、手軽に遊べるゲームとしてお勧めです。
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ナヴェガドール(ナビゲーター)
大航海時代に船でポルトガルから長崎を目指しながら植民地を開拓し貿易しながらお金や勝利点を稼いでいくゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★☆☆ プレイ時間 2時間以内 プレイ人数 2~5人 推奨人数 3~5人 小売価格 ¥9000 ボードゲーム関連タグ
重ゲーの中では、比較的易しいルール難易度。重ゲーのエントリーゲームとしてお勧めです。
また、「大航海時代に、船に乗って長崎を目指す」というテーマ性も分かりやすく、男の浪漫を掻き立てます。
このゲームのポイントは、「ロンデル(リング)」という、サイコロでもルーレットでもない、独特なアクション選択システムです。
ロンデルリング
それぞれの行動が書かれている8マスの小さな円状のすごろくの様なもの。
自分の意志で進む事が出来ますが、自分がいるマスから3マス以内のマスまでしか進め無いというルール。
基本、8マスの中に、重複するアクションは1つしかなく、とあるアクションを選ぶと、また同じアクションを選ぶには、最低でも3ターン必要です。(3進んで、3進んで、2進むと、同じマスになります。)
この方法だと、最短3ターンで同じマスに行けますが、その間、飛ばさなければいけないマスがいくつか出てきます。
逆に、1マスずつ進んでいくと、全てのアクションを実施出来ますが、1周するのに、8ターンかかります。このロンデルシステムが大きなジレンマを生み出します。
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テレフォーミングマーズ
他のプレイヤー(企業)と競いながらテクノロジーを用いて火星を人が住める惑星にしていくゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★★☆ プレイ時間 2時間以内 プレイ人数 1~5人 推奨人数 3~5人 小売価格 ¥7000 今までいろんなボードゲームをプレイしてきましたが、どのボードゲームにもあまり似ていない感じのゲームです。
200枚以上ものカードがあり、それぞれいろんな効果や能力、発動条件、使用コストなどがあり、これらを把握する事が大変です。初めてのプレイでは、何がなんだかよく分からないまま終わってしまう事も。
ただ、カード使い方が分かってくると、使用したカード同士の相乗効果(コンボ)が発生して、より大きな効果を得る事が出来、最終的にゲームを有利に進める事が出来ます。これがこのゲームの一番の醍醐味の様に感じました。
リプレイ性・やりこみ要素がすごいゲーマーズゲーム
カードは全部で200枚以上ありますが、1ゲームで、自分の手元にランダムで配られるカードは、30枚くらいでしょうか。その内、使用するカードはもっと少なくなります。
また、ゲームスタート時、プレイする企業を選ぶのですが、選んだ企業により能力が変わってきます。
これらの組み合わせを考えると、ものすごい数の組み合わせになり、毎回違った展開が楽しめるのも、このゲームのリプレイ性を生む理由だと思います。
発売から2年たっても、未だにゲーマーズ向けのボードゲーム会でよく動いているので、その人気の高さは疑いようがありません。
好き嫌いが分かれるゲーム
どんなゲームでも当然好き嫌いは出ますが、このゲームは比較的そっちよりのゲームと言えます。その為、高い評価だけ見て買う事はあまりお勧めしません。
実際にプレイして、これは面白いと思ったら、末永く出来るゲームになると思います。