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スピリット・アイランド
精霊視点が新しい。侵略者から自分達の島を守り抜く協力ゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★★☆ プレイ時間 3時間以内 プレイ人数 1~4人 推奨人数 1~4人 小売価格 ¥ 協力性と自主性のバランスが素晴らしい
協力ゲームと言えば「パンデミック」が有名ですが、そういった協力ゲームは意外に好き嫌いが分かれます。
その理由は、一緒にやるメンバーの中に、「声の大きな仕切りたがり」がいると、他のプレイヤーの中で自分の意見が言えない人がいたり、思考停止する人が出てきたりで、結果、ゲームに参加できない=面白くないと言った感じになります。
そんな中、「スプリット・アイランド」は、侵略者から島を守るという共通の目標はあるにせよ、自分が責任をもって守るエリアが決まっており、そのエリア内は、自分の裁量で好きなようにプレイできます。
もちろん、ピンチになったら他のプレイヤーに助けを求める事もできます。ゲームのテーマやバックグラウンドが秀逸
このゲームの面白い所は、ゲームのシステムもさることながら、ゲームのテーマやバックグラウンドが秀逸です。
「カタンの開拓者」は島を開拓する事が目的で、「パンデミック」はウイルスから人類を守る事を目的としていますが、「スプリット・アイランド」は、島を開拓する入植者(侵略者)から自分達の島を守るという、まったく逆の視点から描いています。
「カタン島」にもし精霊が住んでいたら、まさにこんな気持ちなんだろうなと思ってプレイできますw
面白さは折り紙付きだが敷居は高いゲーマーズゲーム
ゲームのルールは比較的複雑で、覚えることもたくさんあります。プレイ時間は、インスト込で3時間以上かかることも。
また、ゲームクリアの難易度は非常に高く、常にカツカツの状態。協力ゲームだから他のプレイヤーに助けてもらいたいけど、他のプレイヤーも同じくカツカツで余裕がない。その為、ボードゲーム初心者にはおすすめ出来ないですが、ある程度の経験値があれば、協力ゲームがあまり好きではない人にも、これはお勧めできます。
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ウイングスパン
プレイヤーは、鳥の愛好家となり、多くの種を見つける事を目的とした拡大再生産ゲーム。
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★☆☆ プレイ時間 2時間以内 プレイ人数 1~5人 推奨人数 4人 小売価格 ¥7150 2019年ドイツ年間ゲーム大賞 エキスパート賞を受賞した話題作の為、2019年11月現在、いろんなボードゲーム交流会で動いているのを目にします。
ゲームのジャンルは、拡大再生産に入り、マイボードを育てていくと、特殊効果が発生して、1アクションによって得られる効果が大きくなっていきます。
このゲームの素晴らしさは、ゲームシステムはもちろんの事、アートワークの美しさやコンポーネントの秀逸さだと言えます。
野鳥カードは、170種類あり、鳥の愛好家は、このカードに書かれている鳥の絵を眺めているだけでも、楽しめるのではないでしょうか。
また、ボードゲームの多くは、初心者が経験者に勝つことは難しいですが、このゲームは、初めてでも経験者に勝つ事が出来ます。
数回プレイした感じでは、運要素は比較的高めな感じを受けました。
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ブラス(BRASS):ランカシャー
イギリスの産業革命時代に効率よく生産、貿易をして、多くの富と名声を上げるゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★★☆ プレイ時間 3時間以内 プレイ人数 2~4人 推奨人数 3~4人 小売価格 ¥14980 ルール難易度はかなり高く、ゲーマーズゲームと呼べる白物。
1ゲーム、前半(運河の時代)と後半(鉄道の時代)にフェーズが分かれており、前半をやってみて、やっとゲームのルールが飲み込める感じ。
私も面白さが分かったのは、2ゲーム目からで、1ゲーム目は、「こんなもんか」と言った印象です。
このゲームのポイントは、「イギリスの産業革命の時代」というテーマ性がしっかりしている事。そして、コンポーネント(ボードやカードのデザインなど)がとても雰囲気がある事です。
また、今まで何百という数のゲームをやってきましたが、ゲームデザイン(ゲームルール)が、ありそうであまりない事もポイントです。
ある程度ボードゲームを経験すると、このゲーム「カタンぽいっ」「カルカソンヌぽいっ」と何かしら似たゲームが出てくるのですが、ブラスはこれと言ったゲームがありません。(ゲーム経験がまだまだかもしれませんが)
そういった新鮮さも面白いと感じたポイントかもしれません。
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コンコルディア
ローマ時代の名家となり、上手に商売をして勝利点を稼ぐ拡大再生産戦略ゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★☆☆ プレイ時間 2時間以内 プレイ人数 2~5人 推奨人数 3~4人 小売価格 ¥8001 重ゲーの部類に入りますが、ルールは重ゲーの中では比較的シンプル。自分の手番では、手持ちのカードを出して、そのカードに掛かれているアクションを実行するだけ。
重ゲーの入門ゲームとしておススメできるシンプルさです。
ただ、戦略ゲーム故、運の要素はほとんど無く、戦略で勝ったプレイヤーが勝利する=実力があるプレイヤーが勝利するゲームです。
また、プレイヤー同士の直接攻撃と言った要素がない、平和的な戦略ゲームです。その為、他のプレイヤーと競いつつも、自分の自己ベストを目指す的なゲームで、負けたとしても、内容が良ければ楽しめるゲームとも言えます。
「コンコルディア」は、ナヴェガドール(ナビゲーター)と同じ作者「マックゲルツ」の作品だけあり、ゲーム感は似ています。他の批評サイトでも、ロンデルの使わない「マックゲルツ」の作品と例えられていますが、まさにそんな感じです。
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6ニムト
牛が書かれたカードを引き取らない様に上手にカードを出していくゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★☆☆☆☆ プレイ時間 30分以内 プレイ人数 2~10人 推奨人数 4~6人 小売価格 ¥1000 ルールは簡単。テンポも良し。でも奥が深いカードゲーム。
1列につき6枚目のカードを置いた人が、その列のカードを全て引き取るルール。
手札の中から1枚選んで、プレイヤー全員で一斉にオープン。数字の少ないカードから順番に、一番近い数字がある列に配置していきます。
既に4、5枚目の列に置きたくないので、カードが少ない列を狙うのですが、自分より前の人のカードに邪魔され、5枚目の列にダイブなんてことは日常茶飯事w
このゲームで一番シビレルのは、ほとんどが、4、5枚の列で、必ず誰かが引き取らなければいけない状況の時です。そして、見事難を逃れた時の安堵感。この緩急がニムトの醍醐味です。
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ゾン噛ま PARTY!!
カードを揃えて、相手の不意をつくパーティゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★☆☆☆☆ プレイ時間 15分以内 プレイ人数 3~6人 推奨人数 5~6人 小売価格 ¥1944 ボードゲーム関連タグ
ルールはとても簡単。プレイ時間は早ければ1ゲーム数秒で終わる超スピードゲーム。長くても数分で終わる為、ちょっとした待ち時間の暇つぶし、時間調整のゲームとしてお勧めです。
1日に何回もリピートするほどのやりこみ要素や中毒性はないですが、アイスブレイク、ちょっと楽しむゲームとして割り切って遊ぶゲームだと思います。
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犯人は踊る
役職がころころ変わる中で犯人を当てる正体隠匿ゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★☆☆☆☆ プレイ時間 15分以内 プレイ人数 3~8人 推奨人数 5~6人 小売価格 ¥1296 正体隠匿系ゲームに入りますが、かなりライトな為、比較的誰でも遊べるゲームです。その為、正体隠匿ゲームのエントリーゲームやパーティゲームとしてもお勧めできます。
他の正体隠匿ゲームと大きく違うのは、役職が固定ではなく、ゲーム中にころころ変わるところが特徴です。
「アヴァロン」や「人狼ゲーム」の様に、長い間話合うという時間は無いため、会話の中で、相手のうそを見抜いたりと言った事はあまり出来ませんが、トランプのババ抜きの様な感じで、テンポよくゲームが進んでいきます。
がっつり正体隠匿ゲームを楽しみたい方にはお勧めできませんが、まずはウォーミングアップとして、みんなでゲームを楽しみたいと言った状況にうってつけです。
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エルフェンランド
エルフの世界をいろんな乗り物を使って旅して、より多くの国を訪れるゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★☆☆ プレイ時間 2時間以内 プレイ人数 2~6人 推奨人数 4人 小売価格 ¥3800 ボードゲーム関連タグ
エルフの国をいろんな乗り物「気球、ドラゴン、ユニコーンなど」を使って旅するというファンタジー溢れてるテーマ性がこのゲームの特徴です。
カタンと同じく、4人プレイ以上の場合は2時間近くかかる場合がありますが、ルールは比較的簡単で、運要素もそこそこあり、どこか重さは感じられない為、ミドル系ゲームのカテゴリーに入れています。
基本的に他のプレイヤーと争う事はなく、どちらかと言えば、協調する方が有利になるゲームなので、初心者や女子、争いごとが嫌いな人でも受け入れられるゲームです。
最終的に、プレイヤー同士で勝敗が付きますが、世界観にはまれば、勝敗は関係なく楽しめるゲームです。
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テレフォーミングマーズ
他のプレイヤー(企業)と競いながらテクノロジーを用いて火星を人が住める惑星にしていくゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★★★★☆ プレイ時間 2時間以内 プレイ人数 1~5人 推奨人数 3~5人 小売価格 ¥7000 今までいろんなボードゲームをプレイしてきましたが、どのボードゲームにもあまり似ていない感じのゲームです。
200枚以上ものカードがあり、それぞれいろんな効果や能力、発動条件、使用コストなどがあり、これらを把握する事が大変です。初めてのプレイでは、何がなんだかよく分からないまま終わってしまう事も。
ただ、カード使い方が分かってくると、使用したカード同士の相乗効果(コンボ)が発生して、より大きな効果を得る事が出来、最終的にゲームを有利に進める事が出来ます。これがこのゲームの一番の醍醐味の様に感じました。
リプレイ性・やりこみ要素がすごいゲーマーズゲーム
カードは全部で200枚以上ありますが、1ゲームで、自分の手元にランダムで配られるカードは、30枚くらいでしょうか。その内、使用するカードはもっと少なくなります。
また、ゲームスタート時、プレイする企業を選ぶのですが、選んだ企業により能力が変わってきます。
これらの組み合わせを考えると、ものすごい数の組み合わせになり、毎回違った展開が楽しめるのも、このゲームのリプレイ性を生む理由だと思います。
発売から2年たっても、未だにゲーマーズ向けのボードゲーム会でよく動いているので、その人気の高さは疑いようがありません。
好き嫌いが分かれるゲーム
どんなゲームでも当然好き嫌いは出ますが、このゲームは比較的そっちよりのゲームと言えます。その為、高い評価だけ見て買う事はあまりお勧めしません。
実際にプレイして、これは面白いと思ったら、末永く出来るゲームになると思います。
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ザ・ゲーム
全員で協力し合って、手札のカードを全て出し切るカードゲーム
ボードゲームの基本情報
難易度 ★☆☆☆☆ プレイ時間 30分以内 プレイ人数 1~5人 推奨人数 3~4人 小売価格 ¥1944 手札にあるカードを、他のプレイヤーと協力して出し切るだけのシンプルルールですが、ここまで奥深く悩ましゲームになるとは。
ルールは簡単ですが、実際に完全クリアとなると、かなり難易度は高め。交流会でもたまに動きますが、一度も完全クリアを達成した事はありません。
失敗したからと言って、特に嫌な気分にはならず、「今回はいいところまで行った。次こそはクリアするぞ」と前向きな気分になれるゲームです。
かなりカード運にも左右されますが、ライトな協力ゲームとしてお勧めです。